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お菓子物語【豊里ファーム】


7-菓子f 008

ファームに新登場したお菓子を紹介します。豊里ファームで手作りのお菓子が並ぶようになって、お客さんに「これみんなあんたらで作ってるの」と聞かれ、私は鼻高々で「そうです。ホント美味しい、どれを食べても外れ無し。私たちも食べているけど、是非召し上がってみて下さい。毎日でも欲しいくらいですよ」とお勧めしています。
胡桃入り柚餅子はいつもお茶会のお菓子を作ってくれている陵子さんが、きめ細やかなスポンジのシフォンケーキはタイ実顕地でもお菓子やパンを作って供給していた悦子さんが、マドレーヌは石角真由さん。そして羊羹と胡麻揚げ団子です。
私たちだけで食べるには申し訳ない。暮らしを彩るとっても美味しいお菓子、みなさんも是非どうぞ。

【豊里実顕地 喜田栄子】

我が家の羊羹 ◆鹿野とも子

5-菓子f 003
母が何時から羊羹を作っていたかは、分かりませんが、私の子供には、お彼岸、お正月にはいつも、羊羹がありました。母は小豆を作り、小豆を煮て、こしあんを作ってから羊羹を作っていました。高校生の頃、「私にも作らせて」と母に言ったら「熱いあんこが跳ねるので、危ないからダメ」と言われ、一度も作った事がありませんでした。
18歳でヤマギシズム社会豊里実顕地に参画しました。この村に来てから、母に電話で教えて貰いながら、羊羹を作り始めました。
小豆は母が送ってくれていましたが、22年前に小豆の選別をしながら、亡くなりました。
今は生こしあんを購入して、作っています。
母が作っていた、羊羹とは、違いますが、私の兄達が言うには、「大分、母ちゃんの味に近くなって来た」と言ってます。作り出して、40年になりますが、、、。
村のみなさんには、食事会やお正月に食べて頂いてますが、個人的には、ちょくちょくと作っていて、昨年の直販店に初めて、一般の人向けに作って、出してみました。
それが、結構好評だったようで「豊里ファームにも、出せないかな」と声を掛けられて、やっと出せるようになりました。
羊羹の名前も上山恵理さんが考えてくれて、沖永建介君がラベルを作ってくれたりして、私も楽しんで羊羹を作らせて頂いてます。
7月からは水羊羹を出したいと思っているところです。

手作り胡麻揚げ団子 ◆鄭愛芬

1-菓子 001
このごま揚げ団子は、横浜中華街等で売っている物とは違って、私の母がおやつによく作ってくれた作り方をしています。
サツマイモと餅粉で作った皮に、何さんが開発した黒ゴマペーストを入れて練り上げた中華餡を包んでいます。芋は今年採れた最後の芋を使いました。胡麻ペーストは何度も何度も摺ってペースト状にしました。
子どもの頃、この大好きな中華菓子を作る時、じっとそばで出来上がるのを楽しみに見ていたのを思い出します。私が大きくなってからは、母が皮をこねたり包んだりするのをよく手伝ったものです。
この胡麻揚げ団子は母から伝えられたそんな思い出のあるものです。
餡も何さんが“これがおいしい”と開発した中華餡を作って包んでいます。
みんなに食べてもらいたくて、少しづつですが限定で作っていきたいです。

6-菓子f 005