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六川の親鶏精肉を豊里でやってみて


六川鶏精肉-006

六川実顕地 青木雄一郎
今まで、六川のオールアウトは三重県地区から、約1カ月間交流に来て貰ってやってきました。
交流の人に入って貰って、オールアウトをやるという今まで当たり前にしていた所を一度置いて、オールアウトの事を考えてみました。
六川だけで、決められた期間のなかで、全てやるのは人的にも難しくなって来ていて、最低必要な羽数をやって、後をどうするか…となりました。
今の六川の状況を豊里の人とも話しをしながら、今回のような動きになったと思います。
六川だけで考えていたら、今回のような動きにはならなかったと思います。
オールアウトの鶏を活かしていきたいという思いもありますが、オールアウトを通して、実顕地づくりにも活かしていきたいと思います。

宮部典央
僕はヤマギシに参画した次の日から、六川津木実顕地の配置で職場は養鶏部でした。
その頃から津木Gの採卵鶏の廃鶏は、親鶏正肉として竹の皮に包んで冷凍して和歌山供給所のみで供給されてました。
それ故に杉本健三さんは毎回雛鶏が来ると『これから世話になるぞ。』と雛達に挨拶をし、オールアウトの度に『いままで長い事世話になったなあ。』と1羽1羽にお礼の気持ちを伝え続けて来ました。
そんな鶏達が遥か三重県の豊里まで、親鶏ミンチやつくねの材料になる為にやって来ました。
今回の親鶏精肉では、モモを外し易くする為に両足の関節外しをやらせてもらいました。
健三さんの思いを受け継いで、全ての廃鶏が最後まで活かされる事を願って1羽1羽の関節外しをやらせてもらいました。
この鶏達のモモ肉の一部は、愛和館メニューのコロコロ焼きで食べさせて貰えるとの事ですので、味わって食べたいです。

村岡佳世子
楽しかったです。是非、またやりたいです!
20年近く前に、研修所で、肉鶏の中抜きと計量は、やった事ありました。
今回、この話を聞いた時に、肝とりなら、やれるかな?と思い、行ってみました。
久し振りに、丸鶏を見て、筋入れとか、挑戦してみました。
もも肉の骨外し、コン、ボキッとして、骨を外すのを、いつもは見ているだけでしたが、やってみました。骨に肉が残ってしまって、まだまだだけど、練習していきたいです。

石川雄三 (肉牛部)
今は秋の収穫大繁忙期。飼料稲のロールベーラーを陰からサポートする「乳酸菌つくり」に燃えている我が身としては、突然「六川津木の親鳥精肉」なんぞが舞い込んで大迷惑? 寝る間も喰う間もあればこその、おおわらわ!
けどもこの多忙、人生終焉寸前の瞬間的な輝きのごとき気がして、喜んでいいのかどうか・・・悩むところです。

追伸 10/3 7:30 約20名集合 過半数は精肉未経験者か
感想 経験のない人多くとも、やがて各自のポジションが決まっていく過程は見てて感動ものでした。
あと2回、どんな感動があるんだろう!

井関保彦(食品製造部)
六川の親鶏肉で出来るだけ、鶏ミンチや鶏つくねの原料にしてきていました。
今回、六川実顕地の方から村人で肉にする段取りはできないので、生体で売るか、買い戻すかしてもらいたいという話が波田英夫さんから伝えられて、以前よりそうなった場合は、こちらの方で、やることもできるのでと伝えてあったので、受けることにしました。

穐本聡さんの方から、豊里でやるなら、やりたい村人があつまって、楽しめないかと提案があり、それも受けることにしました。

熊田理恵(食品製造部)
いよいよ津木の親鶏1500羽のオールアウト受け入れが始まりました。
初日 10月3日は 500羽の親鶏と「やってみたい」と声をあげてくれた実顕地メンバーを受け入れてのスタートとなりました。
朝6時から先発メンバーで放血場が動きだしました。7時頃からはミートセンターにも村人がぞくぞくと集まってきます。
普段 4人ほどでまわしている解体室は20人を超す人で埋まりました。
豊里だけでなく近隣の実顕地の人も加わっての大所帯。
全く初めての人、「何十年ぶりかなあ~」と言いながら参加のお父さんたち若い人年配の人 人間横町といったところです。

皆で進めていきたいのは 鶏を次につなげていく事。これだけさまざまなメンバーで解体・精肉・計量・箱詰めがどんなふうになるのかと思っていましたが、始まってみると見事に全体がすっきり流れて行きます。目をつむっていたらとても20人を超える人が動いているように感じません。(今日は 事故無し!を感じた瞬間でした)

それそれの持ち味が活かされるところにぴったりはまっています。新しい技術にチャレンジする若い人、昔の技術を思い出しながらさらに磨きをかける人、その姿を楽しそうに見ている人、肝や玉ひもを楽しみにやってきた人 などなどさまざまな場面が展開していました。

精肉をしながら よく声をかけられたのは「このお肉は 何になるの 」です。「この親鶏さんは 供給の”鶏ミンチ”や”鶏つくね”になっていくの。愛和館メニュー”摘み入れ鍋”にもかかさせない お肉でね・・」

「美味しい鶏で人の心もまわるく」こうした表示がなくても そんな空気が広がっていました。

今回 もうひとつクリアー出来たことがあります。製品に活用していくうえで外せないのが、衛生面。これだけの人を受け入れても通常の手順を踏んで進められたのは 大きかったです。入室前の健康チェックで、「つめは?」の質問に お父さん達も ピッと手を差し出して広げたり、まるで初等部生のようでほほえましかったです。

次回は10月10日・17日(金)またまた500羽。
どんな場面が繰り広げられるでしょう。
是非 メンバーの一人になってみませんか。

今井有記(食生活部)
私は、まるっきりの初心者だったのですが、いく子ちゃんからの「食は若いので行くよ!!」という勢いにおされて。まあ、一度やってみるのもいいかなと思って。

集まってみたら、以前やったことがあるというベテランさんが、何人もいて。その人達の仕事ぶりに見とれていました。すごいなあ、何かを極めていたら、こういう時、お役に立てるんだなあ~と感じました。

私は、足手まといにならないように、やれるところをというので、肝や玉紐とりをやりました。取れた分だけ愛和館に出せるというので必死になってやりました。

取った分は、美佳ちゃんがすぐに炊いてくれて。その日に愛和館に出てきて嬉しかったです。みんな喜んでくれたかな!?

小野口美佳(食生活部)
オールアウトの鶏精肉を豊里でやるって聞いて、美味しい玉ひもと肝が食べられると思って、みんなに是非食べてもらいたいと思った。
生でとれたのを、すぐ料理したら、臭みもないし調理時間もかからない。そして美味しい!!
豊里で肝のメニューはあんまり好まれないので美味しいのを食べてもらって喜んでもらえたらなあと思った。

池島あや子(食生活部
1自分のなにかをはずしたくて。
2鶏つかみはできるなあと思って。

鶏の首かけを500羽~佳代ちゃんの協力のもと、やらせてもらいました。
私が首かけて、次、のりちゃんが水かけで流れていきます。。
9時30分に終わり、15分休憩。
9時45分から、精肉、美化まで終わって11時50分。

気持ちよかったあ。

師岡君江
6時少し前に着いたら鶏の鳴き声が聞こえ、ワー久しぶりーワクワク!!!
前日の夜に六川から着いた鶏達はみんな元気に良い子でコンテナに収まっていました。
先ず放血は山岡さん、その人の腰のあたりに鶏が行くようフワ と渡します。
湯漬け、脱毛が始まると放血は井関さんにバトンタッチ、井関さんは左利き、右利きの山岡さんと向きや渡し方、羽の合わせが変わり、若干時間差も出てきます。
ちょっとあたふた、ポイントは包丁を持つ人の腰へフワ・・・
脱毛から出てきた鶏達はプルンと形が良く、とても綺麗で、色も鮮やか、これなら見劣りしないと思ったのと、肉質もきっと良いだろうと思いました。
7時40分過ぎに最後の脱毛の鶏が終わり、500羽の鶏達はすべて 氷の衣装を身に纏い精肉場へ飛び立ってゆきました。

紺野幸恵(春日山実顕地)
美里の川口修司さんに「一緒に豊里の精肉に行こう」と声をかけてもらったのがキッカケで、ちょっとワクワクしながら豊里ミ-トセンタ-へ行ってみました。

行ってみて…
まず太陽のような熊田理恵さんの笑顔と丁寧な受け入れに(こんなに用意してくれたんだなぁ…!!)とびっくりでした。
そして、各職場からぞくぞくと集まって来た人達の顔を見て、またまたびっくりでした。
あれ?!この方と精肉場でお会いするなんて..(笑)というメンバ-ばかりで、しかも精肉経験がない人と一緒にやってみるって、実顕地ならではだなぁと感じました。
それぞれが自然に、色々なパ-トに収まって、あっという間に500羽の解体が終了。
その後の骨外しも、伝えながらとてもスム-ズにいって、私の中で(精肉イコ-ル専門職)と思っていたところが外れて面白かったです。
私自身、高等部時代に2年半位、専門科目で精肉をやってきたのですが、20年後の今、また井関さんや山岡さんと一緒にやれる事が嬉しいなぁと思いました。
今年の1月に、六川へ親鶏精肉の交流へ行ったのですが、今、全国一つの動きで、こんなにダイナミックに展開できるのが、すごい事だなぁと思います。
又、次の機会にぜひ、色々な人と一緒にやってみたいです。

津木実顕地 杉本利幸(養鶏部)
今までは、養鶏部から精肉に「いつまでに、オールアウトを終わらしたい…」というやり取りだけでしたが、養鶏をやっていくうえで、オールアウトは必ずついてくる事なので、今回の動きように、一緒に考えながらやっていきたいです。