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11月15-16日『会員の集い』


11月15日16日の2日間豊里実顕地で、全国の会員が一堂に会する『会員の集い』
テーマ「はれのちはれ *次代を拓く はじめの一歩 *つながれ つながれ 楽しさ つながれ」が開催され、
盛りだくさんの企画を楽しんだ。

地域会員からのもっと実顕地メンバーと触れ合いたいと始まった今年の集いを、
豊里の集い実行委員・若いメンバーらが、その願いが叶うようにと考え動いた。

全国から参加した約70名の地域会員は受付と同時に希望する各種企画へ。
懐かしの実顕地メンバーとのマンツーマン、藍染め初体験、実顕地の介護を知りたい、
デザート作り、肉牛や養豚、太陽の家の職場に入る人、畑に行く人、野球に興じる人など、秋晴れのなか、
思い思いに実顕地を味わっていた。


ステージ企画では、殻を破り思い切り歌や踊りコントを繰り広げる様に腹の底から笑い楽しんだ。
11月2日からの特講を出発したばかりの台湾の会員さんも「ステージでは一つ一つどれにも感動した。ここでは演じる人はもちろん見る人も一生懸命で、感動と楽しさ両方あり、感動しすぎて涙が出た」と2日目の全体研鑽会で出していた。

パネルフォーラムは出版記念座談会の後「もっと佐川さんの話を聴きたい」との声を受けて急きょ決まったが、参加者が230名を超え、熱心に耳を傾けた。
佐川さんは「大切なことは表現されることもなく終わるかもしれない秘められた実態の把握ではないか」との一節にしびれて、今日まで問い続けてきたと語った。
30回以上やってきた研学Ⅲでの映画「おくりびと」を取り上げた動機や、実顕地運動の中で2000年前後にあったマスコミバッシング、
心の動揺の原因はどこにあったのか、そこを乗り越えるヒントが実践の書にあったとし、一節を紹介した。
ヤマギシズムと一致するセネカの「自己への配慮」という考え方に触れ「人と人のつながり、つながりから出発する生き方から社会が見えてくる」と話した。
質疑応答の後半では若いパネラーが率直に佐川さんに迫り、笑いながらも一緒に考えた。
(パネルフォーラム記事 → パネルフォーラム「私のなかのヤマギシ会」)


2日目朝のひんやりした空気のなかでの五感散歩。全体研鑽会ではあふれ出る感想に響きあった。
幼年6期を出発した青年が「実顕地が変化するなか、講堂がいつもお帰りと迎えてくれる。母と幼年部のもう一人の母に見守られ、育ってきた。
そんな子供の時からヤマギシに関わってきた僕たちにしかできないことがあるのでは」と熱く語った。
台湾から今回の特講を受けた青年も「家よりあたたかい。人と人のつながりを深く感じている。幸せの輪郭が見えてきた」と話した。

その後はロビーで持ち寄りのデザートを食べながらおしゃべりに興じた。
今回の会員集会はテーマのように今迄の実顕地やヤマギシ会とこれからの実顕地をつなぐ研鑽会になった。

母なる実顕地で2日間ゆったりと過ごし、いろんな人や心に出会って、会員の集いがエネルギーの源になって夫々の活動の場に出発していった。

【豊里実顕地 喜田栄子】