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青木新門氏講演会


「納棺夫日記」著者

青木新門氏講演会

テーマ   「いのちのバトンタッチ」

  • 日時 3月6日(金)19:00~21:00
  • 会場 春日山実顕地楽園村会場
  •  映画「おくりびと」誕生のきっかけになった「納棺夫日記」著者である青木新門さんの春日山での講演会を企画しました。
     映画「おくりびと」は研鑽学校Ⅲで研鑽資料として30回以上鑑賞してきましたので、実顕地の中では話題になることがよくある映画でした。今回ふとしたことから、青木さんとの出会いがあり、青木さん自身もヤマギシ会に関心を持たれて、企画が実現しました。
     青木さんはこの間、全国で二千回以上の講演会をしてきました。初めのうちは、映画『おくりびと』が2008年のアカデミー賞を受賞して、原作者と見なされての講演依頼が多かったのですが、最近は、65歳以上の高齢者の占める割合が全人口の21%を超える超高齢社会を迎えての看取り介護の現場や、各市町村・教育委員会・宗教団体・生命保険会社などの団体からの講演依頼が増えています。
     春日山では「いのちのバトンタッチ」をテーマに、みずからの死者の柔和な顔に接しつづける体験を通して、生にのみ価値を置いて死や死者から目をそむけている限り永遠のいのちの輝きは見えてこない、むしろ次代を担う子供たちに身近な死者に接する機会の大切さなどを語っていただく予定です。
     当日は、お昼に春日山に来られて、実顕地を初めて見ていただいての講演になりますから、どんな話が飛び出すか、楽しみにしております。みなさまのご来場をお待ちしております。

    春日山実顕地 青木新門氏講演会実行委員会
    映画「おくりびと」のワンシーン

    映画「おくりびと」のワンシーン

    以下に青木新門氏のブログ【新門日記】を紹介します

    2月10日 魚沼 大雪  富山 雪
    朝、旅館の窓を開けると、雪は降り続いていた。駐車場の車が雪に埋もれている。一晩中降っていたようだ。
    見送りに来られた黒岩秩子さんと「たもん荘」の前で別れ、9時半に出発した。関越道は視界が無い状態だったが、長岡で北陸道へ入ると、いくらか小降りになり、視界が開けた。富山のカナルパークホテルへ着いたのは1時であった。昼食を取りながらヤマギシ会へ出講する日時などの打ち合わせをして、北大路氏、佐川氏と別れた。
    ヤマギシ会は農業組合法人として売上高日本一の団体でもある。その思想的立場は、仏教思想に裏打ちされた一燈園とも違うし、質素な生活様式を維持し農耕や牧畜で生活をしていることで知られるキリスト教分派のアーミッシュとも違うが、所有の概念を否定しているところは似たようなところがある。しかし宗教団体ではない。以前から関心を持っていたが、この度の出遇いで縁を結ぶことになった。楽しみである。
    href=”http://www7b.biglobe.ne.jp/~amitaabha/(新門日記より)

    青木新門氏(右)と佐川清和氏(春日山)

    青木新門氏(右)と佐川清和氏(春日山)


    〔著者紹介〕

    青木 新門(あおき しんもん)
    詩人・作家。1937年、富山県(下新川郡入善町荒又)生まれ。早稲田大学中退後、富山市で飲食店「すからべ」を経営する傍ら文学を志す。吉村昭氏の推挙で「文学者」に短編小説「柿の炎」が載るが、店が倒産。1973年、冠婚葬祭会社(現オークス)に入社。専務取締役を経て、現在は顧問。1993年、葬儀の現場の体験を「納棺夫日記」と題して著しベストセラーとなり全国的に注目される。なお、2008年に『納棺夫日記』を原案とした映画「おくりびと」がアカデミー賞を受賞する。
    著書は、『納棺夫日記』(桂書房、文藝春秋)、『詩集 雪道』『童話 つららの坊や』(桂書房)、チベット旅行記『転生回廊―聖地カイラス巡礼―』(文藝春秋)、『いのちの旅』(北國新聞社出版局)ほか。