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グリュエッチェ!~スイス交流便り~


5/16追記

スイス実顕地に受け入れてもらって 斉藤守重

豊かな自然の中に位置する実顕地に居ると時間を忘れる位ゆったりとした気分。
また実顕地内を動き回れば回った分だけ、何年もここにいた様な味わいが深まる。
少ないメンバーで牛・豚・鶏・馬・羊と共に牧草や麦栽培などをして、毎日3コースの予供に出る様が、まるで絵に描いたように毎日流れている中で、いろいろな機会を用意してもらってあっという間の2ヶ月半でした。

実顕地とは… 笹川正明

スイスに来て、バイタリティーのある実顕地メンバーや、実顕地を訪れる人々と接することで、考え方や風土・文化風習の違いを楽しんでいます。もう一方で「実顕地とは?」(例えば、これを欠いては実顕地と呼べないもの)という問い掛け続ける面があります。日本に居ても考えますが、ここではじっくり時間があります。答えを探すというより、自身に問い掛けている様な感じで、これは私の継続テーマです。

そんな中、自然界の躍動にも心動かされた事がありました。
スイスに来た頃、周りの牧草地は気温の上昇と共に新緑が鮮やかに変わり、見渡す限り新緑の海原でした。その中からタンポポが咲き始めると、黄色が新緑の中で際立ち、やがて一面が黄色に覆われる畑も現われた。そしてタンポポの綿毛がその背丈を伸ばしはじめると、牧草地一面が綿毛の白色に変わり、遂に、風の強い晴れた日に綿毛が一斉に旅立つ。まるで白い雲の様に、強い風を待っていたかの様に飛び立っていく。ハンゲンブーフの各地へ、さらに遠くへ。
自然界の見事な生きる様の一面を見て、心に何か呼びさまされる喜びを感じました。・・・続く

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5/10追記

スイス交流だよりNo2


このところスイス実顕地は春のまつりに向け実動の日々でした。
……と言っても、毎日変わりない日常の空気が流れて…、でも中身はどんどん進んでいます。
少ない人数で、…でも気負いや焦りはないーむしろみんな楽しみながら、話し合いながら、どんどんそれぞれがやりたいこと・やれるところを進めている感じです。

まつりのテーマが現れました!
畑の牧草が刈られ駐車場が出来ました!庭の芝生や花壇が整えられお花が来た人を迎えます。ゲートボール場もOK。ステージも出来、夕食の後チョット歌の練習。折り紙や紙相撲も準備中です。
もちろん、野外食の事もしっかりと描いています!ピザやお好み焼きは200人分でいいかな?飲み物やサラダは?などなど。ケーキは沢山作ってすでに冷蔵庫の中でスタンバイ。鯉のぼりも空に泳ました!

明日は、会員さんたちも準備に来るそうです。
先日のラジオを聴いて、問い合わせや特講の申し込みもあったそうで、参観がてら来る人もいるかなあと、皆で楽しみにしています。

2015・5・8 スイスにて 笹川麗子

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グリュエッチェ!(こんにちは!)

スイスに来て、3週間が過ぎました。もう何だかずーと前からここにいる様な感じがしています。国内の交流と同じ様な気持ちで行って来たらいいよ!と4月送り出してもらいました。
どこも我が家!~空気もおいしい!ご飯も美味しい!何の不安もありません。

今日はメーデーお休みでした。
夕食の時どうしたことか、誰かがラジオをつけて皆んなが聴き入っていました。なんとヤマギシのことが放送されるとの事。中身はドイツ語でチンプンカンプンでしたが、「YAMAGISI…」というのは何回も聞こえました。
その中身は……クリストフのヤマギシとの出会いや参画の動機、アンドレの供給やアンティエの養鶏、ヤマギシズムの歴史や暮らしも紹介したものだったそうです。
車の音や鶏の声も入って、楽しい放送でした。明日も連続でもっと長い時間の放送だとか。「春まつりの事もでるかもね~」と文枝さん。私も何だかドキドキワクワクしています♫
なぜラジオで放送される様になったか?……そのきっかけは、ヤマギシのTVドキュメンタリーを観たラジオ局の方が自分達も!と取材の申し出をされてきたのだそうです。
日本しか知らない私は、スイスに来て以来ずーと、その美しい自然やスイスの国の人々の暮らしぶりに感動したり不思議に思ったり、驚きや発見の毎日です。同じ様で異う、でもやっぱり根底はどこの国の人も同じだなあと……
でももう少しじっくりと暮らしていかないとなかなか本当のところまで分かりそうにありません。
スイスは日本よりかなり物価は高いですが、それにはそれなりの理由がありました。そしてさらに中立国家としてやってきたというにはそれなりのスイスの国民の努力の積み重ねがあったということも、(歴史の教科書ではわからなかったけど)、実際に街で博物館で美術館で新聞(日本人用新聞)でと、文化や歴史や暮らしに触れてじわじわと、全身で感じています。

そんなヨーロッパの一角のスイスハーゲンブッフにあるヤマギシの村
いろんな紆余曲折を乗り越えて、今もしっかりと実顕地として形を顕わし、未来に向かうメンバーのエネルギーに触れる日々は、私にとって新鮮で、同じヤマギシストであることが嬉しいです。
スイス実顕地では毎年母の日に《春まつり》をするそうです。
【…果てしなく拡がる我が世界……】の文字を大きく会場の壁に掲げる予定です。
次回、春まつりの様子をお届けしますね♬

2015・5・1 スイス実顕地にて 笹川麗子(北条)


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