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新参画の若手2人に聞いてみました


左から 黒栁晶宏さん(25)・望月一志さん(29)

左から 黒栁晶宏さん(25)・望月一志さん(29)

春日山で実習生をしていた望月一志さん(29才)が4月に、黒栁晶宏さん(25才)が6月に相次いで参画しました。ふたりとも実習をしていた職場に新配置になりました。望月さんは春日山・ベジタ部、黒栁さんは春日山酪農部です。ふたりともヤマギシとの関わりは大人になってからほとんどなく、ごく最近、偶発的(?)に出会った感じと言っています。
そうは言っても望月さんは花見山幼年部出身、黒栁さんは楽園村にいったことがあるそうです。(本人は全く記憶がないんですって!)そんなふたりに今の心境を聞いてみました。

<参画提案を書く瞬間はどうでした?>
黒栁 参画提案は書いてないです。誓約書、書きました。物財と人財(本人)ってやつ。
う~ん、どんな感じかなー
<なにか聞くところによると先に参画を決めた望月さんが『参画するには覚悟がいる』って言ったんですって?>
望月 そんなこと言ったっけ?どんな話の流れっだった?
黒栁 実習生と参画者とどうちがうの?って聞いた時に「やっぱりちがうよ」って。なんか実感してる?って    
望月 実感はないけど、違いは「ここでずーっと、ここでやっていく覚悟があるかどうか」のちがいじゃないかなって言ったかな。

<望月さんは東京案内所から送り出されて研学行って、すぐ実習生になったんですよね、何が決定的な決め手でした?>
望月 研学行った事かな? 研鑽学校終って帰ってこれからどうするかな?って考えた時にすごい実顕地でやっていきたいなって気持ちがでてきた。だから、参画するつもりで、させて貰えるかどうかわからないけどで実習生やらせてもらった。

<研鑽学校で参画するつもりになったのはどの辺?>
望月 高校でて、結構長い事フリーターだったんです。18から24まで。
(彼はその間にアメリカの短大に2年留学もしている)
やりたい勉強が見つかってその後大学に行かせてもらった。いざ就職活動をしてみるとやりたいことが見つからない。9月になっていよいよどうしようとなって、以前から勧められていた研学に行ったらやりたいことが見つかるかなと思って、安易な気持ちで行ったんです。結局見つからなかったんですけど、終わったと同時に、実顕地でやりたいなと思ったんです。

<それは研鑽学校の中身でそう思ったの?>
望月 参加していた人達と色々話したり、そこででてきた事だったり。
研学参加する前に春日山のベジタ(蔬菜)で3日間やらせてもらったんです。その3日間の実習が楽しくってこういう所でやっていきたいなと思ったんです。

<大学で何を勉強してたの?>
望月 ザックリ言うと政治経済、世の中がどういう風にしていったら良くなるのかを考えたくって大学行かせてもらった。歳が大分、同学年の子と離れていたので学生生活は部活もやらなかった。

<ヤマギシに出会えてって感じ?>
望月 いや~偶発的に出会ったんです。たまたまって感じです。

<黒栁さんはそういうの聞いてどんなですか?>
黒栁 僕のほうが実習生早かったじゃないですか。望月君は10月で僕は6月。正直いうと、僕は農業やりたくて、海外協力隊を受験するまでの繋ぎで、そんなんでもいいんですか?みたいな感じで入ってたから。(望月さんが)参画を前提に実習生やりたいんですって入って来た時、ちょっと話したいなと思ったんです。僕もその時は実習始めてから4ヶ月位たってて、8月に特講も受けてたし、びっくりした。僕もその頃ここの暮らしは楽しいなと思ってた。お金がなくってシンプルでいいなと思って。それは表面的な事ですが。

<よかったね、ふたりが出会えて>
黒栁 そうですね、ぼくも彼が来てから考えましたね。話してるうちに、そういう道もあるんやな。今まで考えたことなかったこと考えたりしましたね

<あなたた達が大潟実顕地へ交流にいった時の話をよくききますがメッチャ楽しかったとか、特講の次に楽しかったとか>
黒栁 なにが楽しかったのかな~、とは思うんですがあの大潟の壮大な開拓地をみたのも初めてだし大きなな並木とか、すごい雰囲気があって、まぁそういう場所のこともあるんですが、一緒に行った人かな、仕事をする時の進める時の感じ、楽しくする感じ、掛け合いかな、面白くって。言いたいこと言い合って、あんな歳になっても子供みたいにやれるって感じ。もし自分が10年位たって、最初に受けいれてくれた人達と、望月君とかと、あんな感じでできたら面白いやろなーて

<近未来の自分の姿みたいな、こんなのがいいなーって見れた感じ?>
黒栁 そうかもしれないですね。晋さんとかみてホンマ壁ないな~って。
望月君は参画しようと思ってて、僕まだ研鑽学校、行ってなくってどうするか悩んでた頃、「スパイかと思うわ俺―こんな流れなかったぜー」なんて言ってた。ホンマしゃべること一つ一つ壁ないから。彰久さんもそんな感じありますよね、多分すごく合わせてくれてるんだろうけど。そんな身近になりたい人がいるって大きいですね。

<黒栁さん研学の時、衣生活の女の人の見かたが変ったんですって?>
黒栁 衣生活に職場研鑽に行って、そこの人達がふだんはふざけた感じというか、とぼけた感じで会話しててもいざ、受け入れってなったら、ピッとスイッチ入って、みんながよく考えてしゃべってくれて、考えてんだなーって。優しいおばちゃん位にしか思ってなかったから全員がそうなんだな、ヤマギシに来てる人は、ってその時思った。ずーっと同じテーマでやってんだな~ってびっくりしました。世界が変ったというか自分が見てる場所が違ってたなって思いました。

<今、実顕地があなた達の眼にはどんな風に写ってるのか聞かせて、人でもいいわ>
望月 社会・ひとつの小さな社会かな~家族みたいな気がする、、、なんか人が家族
黒栁 8月に特講行って帰って来たくらい「お帰りー」ってみんな言ってくれるんで、自分も「只今―って」なんか自分ち(自分の家)っぽいなー 
それに生活と産業が近いから、みんなでやってる感がある。外だったら自分を隠したり駆け引きとかあったけど、ここだったら、そんなことやってもな~どんなにいいかっこしても自分は自分やから。(そとでは)思ったこと言わないとか、こうあったらいいという所に自分を作ったりしてた。人と付き合うのに、ワンクッションいらない。生活してて楽しさが全然違う。人がいるから、その人等と関わっていく、関係性を作っていく楽しさがすごくある。
まぁ~まだ1年やしーわかんないですけどねー

春美 そうよー わかんないわよー(笑)  
成さんじゃないけど「関わっちまったんだから、いっしょにやろうぜー!」
話はつきませんがこの辺で。
(彼は自給飼料の成人さんにそう言ってもらったようです)

*とっても楽しいインタビューでした。
ふたりがお互いにとってもいい感じで出会えて、刺激しあって、ここまで来たんだなと思えました。まわりからの刺激やゆさぶりもおおいにあったようです。今後が楽しみ!

聞き手 平島春美(春日山)

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