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新年会を湯の山温泉で


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「みんなで忘年会をやろう」という声が上がって、準備と片付けをどうするかで一頻り話が出た後で、
「外でやってはどうか」と言った人がいた。
この一声の後、急に空気が変わって、みんなの感じがノリノリになってきた。
実顕地だから、一緒に暮らしているし、正月は集いもあるし会食もする。
しかし、皆でといっても、誰かが、別のどこかで何かしてる。
だから「全員で」と言った時に何かいつもと違うワクワク感がある。
別に、準備や片付けが嫌な訳ではないけど、全員がその事を置いて、無条件に楽しんでみる、
というのもありかな、という感じになった。
日程調整の段になって、やっぱり年末は色々ある、ということで新年会ということになった。

幹事氏は、人数を確定しなければならないので、中々決められない人に連絡を取って、
「どうしますか?」と何度もやり取りがあった。「もー大変だ、大変だ」と幹事氏が言うと、
「私達、毎日やっているんだけど・・・」と食生活女史がポツリ。なるほど。
温泉宿の大型バスが、実顕地まで迎えに来てくれて、湯の山温泉に向かう。バスの中は、
遠足に行く子供のような空気で、車窓から見る見慣れた風景も、何か違って見える。
温泉は、展望がいい場所にあって、四日市の町が一望出来る。
普段、時々お風呂で会っている人とも、この状況だと何かが違う。何だろう。

乾杯して、70人の宴会スタート、美味しそうな料理、発泡酒でないビール、熱燗のお酒・・・・
カラオケが始まって、歌う人の知らない一面を発見。
歌が上手な人も楽しいし、音程が外れてる人も楽しい、リズムが合わない人はもっと楽しい。
特講受講後に、実顕地に滞在中の方も参加した。
台湾のアーチェンさんに「あなた達はラッキーですね」と言ったら、
「皆が幸せ、という事ですね」とニッコリ笑って返してくれました。
そう、そういう事ですよね。台湾のシディカさん、美里に来た時は緊張していましたが、
皆の前で中国の歌を熱唱してから、すっかりハイテンションになりました。

お酒を飲む人の間では、「この間飲みましたね」という挨拶があって、
「共に過ごしたあの時間」という特別なひと時の事を指すという。
何だか良く分からなかったけど、今回の新年会を通して、「共に過ごしたあの時間」
という感じは、あったように思う。
今回の一件で、「仲良しが進みました」という単純な話にはならないと思いますが、
今回の新年会を通して、やったり考えたりした事が、実顕地づくりの要素として、
理屈抜きで楽しくて分かり易い機会もありながら、より本質に近づいていける道筋があるのではないか、
と思えるほど楽しい機会でした。

美里実顕地 後藤 健


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