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幸福の国 ブータンから



ブータンから、スニルさん夫妻が豊里実顕地に滞在しています。

スニルさんは、以前三重大学に留学していて、その時に実顕地参観をして、実顕地に興味を持たれました。その後、帰国してブータン政府の仕事をされていましたが、この度、三重大での仕事があって、1ヵ月半の間、日本に滞在することになり、奥さんのアニータさんと一緒に豊里実顕地に滞在したいという提案がありました。スニルさんは、実顕地から三重大に通勤、アニータさんは、実顕地の職場で交流ということになりました。
アニータさんは、肉牛部で受け入れという事になって、仔牛の世話をすることになりました。自身はヒンズー教徒なので、牛肉は口にしないのですが、「肉牛部でいいの?」と聞くと、小さいころ、家に乳牛がいたそうで、「問題ない」ということで、楽しそうにやっていました。アニータさんの希望で、日本の台所文化を体験したいということで、パン、ピザ、そば、豆腐、ケーキ、天ぷら、寿司などなど、誰かが何かを作ろうという機会に
呼んでもらって、一緒にやっていました。突然やって来て、ここまで一緒にやれて、交流出来たことが、とても嬉しかったようです。

今回の滞在中に何度か、「特講」の話題になりました。集まって一緒に楽しくやる、という事だけど、これを継続して日常的にやっていく、というのは、大事なエッセンスが必要で、自分にとってはこれが大きい、とだけ出してから一緒に考えました。丁度モンゴル特講の記事が載った研鑽誌が手元に来て、「モンゴルの人も、元々持っている文化やセンスがあるし、自然と共にという精神が基本だと思うけど、ヤマギシのエッセンスをプラス
して、もっともっと幸せな未来を、自分達自身で拓いていく。」という話から、何かヒントを感じているようでした。
ブータンは、国民総幸福という考え方で、誰もが幸せだと実感できるような国づくりをしていますが、物質的な豊かさが押し寄せて来て、従来の「みんなの幸せ」という価値観が、一筋縄ではいかなくなる可能性が出てきているそうです。では、どうしたらいいのか?などなどについて、一緒に考える時間が持てたのが、今は一番嬉しいです。

豊里実顕地 後藤健

アルバムを見る →スニル&アニータ夫妻の豊里暮らし
2016-08-01 (1)