モンゴル特講に参加して。
モンゴル第11回の20名の、参加者の名前の意味をゲレルマに聞いた。
意味のわからない名前もあるという。モンゴルの名前といえば「チェチェグ=花」「ムンク=永遠」というようなものが多い。
しかし、「ソドニモ(女性21才)」などは、チベット語からきているし、「ソフハーン」はカザフ族(カザフスタンに親せきがいる)で、受付の時、ゲレルマは、「豚肉が食べられるのか?」と聞いた。豚肉は食べるが、イスラム教徒であるという。
背は高く、肌は褐色、バレーボールの選手、着ているものはスポーツ用品ばかりである。
もう、卒業で、間もなく、薬剤師としての出発である。
ルサランという、色も白く、顔立ちが白人種の男の子は、ロシア系である。
この会場にも、この国の歴史と複雑さが内包しているように思ったが、受講生同士は、特に気にしている様子はうかがえない。
特講が始まって、18・19・20・21才という若い田舎からの参加者の、世話係からの問いかけに対する、素直な反応に、嬉しさを覚える。
満員の乗合バスで、10時間~12時間とか相当に揺られてきたはずだが元気である。
疲れた様子もなく、休み時間にバスケットやバレーボールに興じているが、研鑽会でも目をパッチリ開けて、次に出てくるテーマを待ちうけ、とめどなく各自が発言を始める。
なんとも、体力がある。気力がある。
ゲレルマは、途中で話に引き込まれ、通訳を忘れて「自分の意見」を言ったりしていることもあり、これもお愛想、おまけである。
そうなると、空白の時間、話の中身を想像するしかないのだが、再開してみると、それなりに全体が進んでいるのだから面白いのだ。
僕は、外国語が、からっきしダメだ。
しかしながら、英語、中国語、モンゴル語の通訳が入った特講は面白い。
通訳された言葉の中から、光るものを見つけて、それをみんなの前に出して、次に進む。
この訳されたことばの中にある一体の光源を見つけ、研鑽につなげていく行為が、無性に面白いのだ。
今回は、「ひとりずつ、発言しましょう」と何度も、声をかける。
一瞬、判ったかな? と思う時間もすこしはあるが、すぐに2~3人が口角(こうかく)に、沫(あわ)を飛ばし、話し始めるのだ。ともかく熱い。
この混乱の収拾よりも、その熱意の方を大事にして、それいけとばかり、グルングルンと回りながら、テーマはすすむ。
行き着くところは、落ちつくところは、真理である。
未完。
春日山 実顕地 柳 文夫
モンゴル特講に行ってきました。
内面的なこともじっくりだしてくれて、そのひとのこと、家族や親戚や友人のこと、国のこと、世界のこと・・・・。深くて広い時間を過ごしました。
私は、ごはんも空気も美味しくて、仲間もいっぱいできたし、馬にも乗せてもらったし、・・・・、楽しいばっかり。いろいろありがとうございました。