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実顕地一つの運営(12)


実顕地一つの運営(12)

「研鑽会にしていく」とは?

自分のこだわりに気付くとともに、暮らしや職場のこだわりに気付く
 

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11月は養鶏法研鑽会が開催されたこともあり、各種研鑽会に多くの人が寄って、「研鑽会にしていく」とは? 自分がこだわっていることに気づく のテーマを切り口に研鑽してきました。
そんな様子が、養鶏法の様子とともに村ネットで紹介されてきました。

先日初めて愛和館の会場に入ってみて。
「何十年も前に、会場に入る人は、すらーっとしていて、ゆったりしている気の利いた人…が向いているから、○○ちゃんは向いてないね…」っと、あの忘れもしない、○○さんに言われて(笑)、それをずーっと根に持っていたんだけど(笑)誰もいない…っと言うのを聞いて、チャンス っと思って、入ってみた。
すらっとしてなくても、こまこましてて、気が利かなくてもなんとかやれるな(笑)…」これには、みんな大笑い!そして、「大丈夫、時代は変わってるからね」、「そーだね、昔はねー」「いろんな人が入っていくのがいいよー」などなど…盛り上がりました。
(村ネット参照 一部抜粋)

実顕地づくり研三重県地区編でも出されていましたが、ある実顕地では食事会で用意してきた「豚しゃぶフルコース」を、食事会としてでなくある日の夕食に「豚しゃぶ」として用意することになり、どんなふうに用意していこうかから始まった話も、豚しゃぶそのものについて多くのこだわりがある自分たちに気づいたそうです。豚しゃぶはまずお肉を食べてから野菜、うどん、最後に雑炊という食べ方や、そのように食べれるテーブルへの座り方。デザートにはアイスミルクといつの間にか思い込んでいること。お肉の盛り付け方は1枚1枚丁寧に、ロースやバラなどの部位がお皿ごとに最後の人までバランスよく食べれるように。野菜の盛り付け方は・・・。何十年と暮らしてくる中で、いつの間にかこのことはこうするものとして決めていた多くのことに気づかされます。

また職場での話として次のようなことを聞かせてもらいました。
養鶏を担当している人が、「鶏の成長に応じて四回餌箱の大きさを変えなければならないので養鶏部は大変だ」と言った時に、鶏をやったことのない人から、「一生一つの餌箱でいけないのか」と聞かれ、「だから養鶏をやったことのない人は困るんだ。鶏の成長に応じて、餌箱をどの時期に如何に変えていくかが大事なのか何もわかっていない」と思ったそうです。ところが実顕地によっては最初の一週間だけ小さな餌箱を使ってあとは同じだというところや、最初の十日間は使い捨ての餌箱を使いあとは同じというところもありました。養鶏部を長いこと続けてやっている人には、というよりやっているからこそ見えない考えられないことがあるようです。「一生一つの餌箱」というのも 、まずやってみるくらいで考えていきたいそうです。
養鶏部には、餌箱以外にも、開閉できる天窓や、堆肥熱育雛、有精卵、初生雛に玄米、緑餌など、とても大切に思っていることがたくさんあります。そういったことも一度チャラにして、一度今までの方法と違ったやり方でやってみようと、新しいことを楽しくやりたいです。
鶏にとって一番良い方法でも、人間にとっては一番良い方法とは限らない。
一方では大変だ、と言いながらも、一方では譲れない護りたいこだわりがある、各職場にもそんな例がたくさんありそうです。
養鶏部の人だけで考えると、いつも同じ発想と結論になってしまいがちで、間違っているかもしれないけどやってみようというような心境でチャレンジしていきたいです。
そういう中にこそ、実顕地の活気と将来性があると思えるのです。
この間、養鶏法へ豊里食生活から6人を送り出したことによって新しい動きがでてきたり、豊里や春日山では、食生活のメンバーが一日愛和館からはなれ他へ動いたことにより、愛和館に村の中に新しい空気が流れ始めたそうです。
12月は自動解任月でもあります。研鑽会の中や、動きあっていく中で自分のこだわりに気づくとともに、暮らしや職場の中にあるこだわりに気づき合っていきたいものです。
今月も明るく楽しく研鑽しながら、ともに新しい年を迎えましょう。

実顕地研鑽部