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豊里実顕地農事組合法人功労賞受賞


6月21日、京都市で開かれた公益社団法人全国和牛登録協会創立七十周年記念式典に於いて、ヤマギシズム生活豊里実顕地農事組合法人が和牛登録事業に尽力した功労者として表彰された。
同協会三重県支部の推薦を受け、会長理事向井文雄より、同法人・高橋護理事が表彰状を受け取った。(登録事業功労者74名のうち、三重県からは同法人のみ)
DSC_0991高橋
高橋さんのコメント
「全国和牛登録協会は、昭和23年3月3日に発足し、今年で70周年となり、その記念式典に招待され、
全農三重の川嶋担当と去る6月21日京都に行ってきました。
全国から300名以上が集まり、盛大な式典でした。
当協会は、和牛の登録事業・和牛改良増殖の方向性・5年に一度の全国和牛能力共進会(和牛全共)の開催・などこの業界の技術的な指針を担ってきた組織といえます。
このたびは、その業績に貢献のあった生産者のひとりとしての推薦をうけ、特別功労者の表彰を受けました。50周年。60周年にもそのような枠はあったそうですが、三重県では該当者なしで、この70周年で、初の推薦だそうです。三重県で和牛繁殖協議会が発足し、4年間活動してきたり、豊里で、和牛生産が軌道に乗って、子牛登録件数は、年間800頭、育成技術も進み、松阪子牛市場に安定供給できるようになったことが大きかったと思います。」

肉牛部は85歳の菊池さんから、若いモンゴルの研修生やブラジルの10年選手の社員さんらと併せて約30名が実働しています。
1500頭の牛を飼育し、6月は90頭の子牛が産まれました。
夜中でもいつでも子牛が産まれると誰かが、おじさんも初乳を飲ませたり、ミルクを作ったりします。朝6時と昼の哺乳にはメンバーが揃って、おじいちゃんらも一緒に子牛にミルクの哺乳をします。

メンバーに一言インタビューしました。

菊池法典さん(85歳)は毎日牛のブラッシング「耳が聞こえずらいので、牛と遊んでいるのが一番楽しい」
DSC_1055楠原
70歳に村に帰って来て肉牛部の配置になった葛原さんは牛のよだれが苦手で哺乳機などの機械専門「今迄何頭分の牛肉を食べたか分からないけど、はじめて牛に触りました」

ブラジルの社員さんらは「ここはいろんな仕事があって、毎日同じでないのが面白い。エサやり、藁やり、糞だし。みんなが明るく、楽しく仕事ができるのがいい」

本田百合恵さん(30歳)は自分もお産を経験し「前より優しくなったかな?しゃべらないのは牛も子どもも同じで、日々の成長と反応が可愛いのも同じ」
実習生の貴志実さん(29歳)「洋子さんと一緒に動いたり、舛屋君の手伝いをしたり、月に一度の競は楽しい」

鈴木義樹さん(68歳)「肉牛になって40年位かな?みんなが出来そうにないとと、云うところに入って、草が欲しいといえば草を作り、カッターもやるし、哺乳にも入るよ。みんなと同じ。」

石川雄二さん(70歳)「一人一人が自分のやれるところ、持ち場を持って、牛も大した病気にならず、お互いの仲がよくなればいい牛が育つのを実感です」
DSC_0999果林
中江果林(32歳)「20年以上前から、当時は(たぶん)先駆けだった受精卵移植の技術を利用して、和牛の増産と改良に取り組んできたことを評価していただいたようです。
私はここでやり始めて6年ちょっとですが、20年以上も前から、より良きを目指して淡々と 積み重ねてきたことが、こうして評価してもらえるというのは嬉しいですね♪」

豊里実顕地 喜田栄子