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卵油製造スタート!


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春日山で長年製造していた卵油を、機械ごと引き継いで、今回第一回目の卵油製造にこぎつけることができました。
卵油製造の過程を一度春日山で見ただけで、設備は揃えたけれどほんとうに卵油が抽出できるのか…と不安もありつつのスタートでした。
割卵の時には、遠藤信子さんを始め60代から80代の女性が大活躍。
卵黄と卵白を分けるのも、どんな方法がいいかみんなでああでもないこうでもないと言い合いながら進み、3300個の卵を約1時間半で割り切りました。

ここからは、内部川で唯一卵油を作ったことがあるという西面さんの出番。
参画したての頃に春日山で少しだけ卵油に関わっていたそうです。
みんなで割った卵黄60キロを、機械で火にかけて煎り、水分を飛ばしていきます。
1時間以上もかけて煎ったあと、中華鍋に少しづつ入れて最後の仕上げ。
まだまだ卵っぽい黄色だったものがだんだん焦げ付いてきて、そのうちにモクモクと大量の煙が立ち昇りはじめます。
鍋の中が全く見えないほどの煙ですが、それでもお玉で混ぜ続けるとある瞬間からねっとりと水あめのような感触にかわり、そして油が分離されてきます。
この瞬間が面白い!
あとはそれを液体だけこして、容器にためるだけ。

完成品をなめてみると、まー苦い!正真正銘の卵油でした。

卵油はかなりの量をためないと製品化できないので、何度も何度も製造する必要があります。
果たしてこの冬でどのくらいためれるか…。

みんなで絞り出した黒い卵油は、とても貴重なものに見えました。

内部川   石角 聡