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韓国実顕地の近況


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アルバムを見る⇒成長するひよこ達🐣🐤🐥

春に入雛した76LOT鶏が初卵を産む時期が近づいてきた。去年の冬3万7千羽の鶏を殺処分した後、約半年ぶりの卵の生産を待っているところだ。

雪が降った昨年のクリスマスイブの夜は、実顕地から1.8Km離れた採卵鶏飼育農家の高病原性鳥インフルエンザ確定判定翌日、市から予防的殺処分命令を受け、農場の入り口には監視警戒所が設置された。(2018年に予防的殺処分範囲が感染農家から半径500m以内から3Km以内に拡大した)「感染していない生命を殺すことはできない」、「今の政策は、高病原性鳥インフルエンザが毎年発生している現実の中で小規模養鶏農家の存立基盤を揺るがすことになり得る」という判断のもと、政府の政策に実顕地が声を出さなければならないと意見を集めた。そんなところから始まった予防的殺処分命令拒否は約2ヶ月間続いた。

飼料搬入妨害、卵の出荷禁止、畜産業の許可取り消し言及など、一農家が耐え難い農林水産省の圧迫が続いた。一方、暖かい応援の手が絶えなかった。全国の会員たち、山岸養鶏を取入れている農家、活用者、地域社会など、ヤマギシズムが韓国に紹介され、韓国実顕地が誕生してから結んで来た数多くの繋がりから連帯のメッセージが絶えず続いた。「環境にやさしい農業団体」、「環境団体」、「動物の権利団体」、「地域政治家」等と連携して、実顕地の鶏を守り、予防的殺処分政策の改善のための活動を続けた。例年より寒い天気の中で、鶏を元気に世話しながら、市民討論会、記者会見と集会、マスコミ報道、行政との対話、地域・中央政治家との出会いなどやれる活動は、すべてやってみた時間であった。


アルバムを見る⇒韓国養鶏部


現代社会の仕組みの断面が克明に現れた争点の真っ只中で、勝ち負けではなく、「鶏の命も、他の見解の政府の政策も尊重するということは、どのようなものか?」という質問に韓国実顕地が直面した瞬間。難しい研鑽会が続いたが、殺処分拒否を終える時点については誰もが楽に納得できた。
「状況に流されず自分で決めることができる健康な状態、相手の話がそのまま聞ける状態で決めたい」と心を寄せた。農林水産省の態度の変化がなく、実顕地の日常を維持するのが難しい状況が続くと、共に連携した市民たちと心身が健康な状態でコンマを打って、再び政策改善のための動きを続けていこうと、研鑽、議論の末、予防的殺処分を受け入れることにした。殺処分の執行当日、コロナ禍の中でも100名に近い人々が集まった。誰かが「失われたのは、鶏とお金だけだ」と言っていた。

鳥インフルエンザが始まる秋を控えて、農林水産省の家畜防疫政策が続々と発表されている。大規模なケージ養鶏基準に合わせた規定が小規模平飼い農家の存在自体を否定して家畜伝染病に対する政府次元の予防ではなく、発生時責任の所在を農家に転嫁しようとするように読まれる。過去数年間、かなりの時間とお金をかけて、農林水産省の防疫基準に合わせてきたが、それも今回が最後ではないか愚痴をこぼしながら、防疫指針の一つであるフェンスを養鶏場の周囲に建てた。

このような状況の中で、フェンスも建てるし、法改正の動きもあるが、実顕地として本当に準備しなければならないものは何だろうか。

韓国実顕地 劉 宰昊(ユ・ジェホ)

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アルバムを見る⇒韓国実顕地 新しい家


韓国実顕地に新しい家が建てられた。既存の生活館通りの向こうに計8棟の建物が建てられた。
1棟は研鑽会や来客の際に食事会ができるように、キッチンがついている建物で、残りは子供または年配の方と一緒に生活することができるようにキッチン、トイレ、シャワー室が含まれている一戸建て形態の建物である。最終竣工承認が下りたのは最近だが、すでに6月から引っ越しを始めて、入居を終え新居生活が始まった。

実顕地の初期、雨風を防いでくれる役割に忠実だったレンガの家と、いつの間にか増えたメンバーを収容するために建てられたパネル式の家での長年の生活の結果、新居への願いは、いつも存在した。その願いは、3年前から実顕地メンバー全員が毎週参加した家づくり研鑽会を通して具体化された。新居への欲求、動機、敷地選定、宿舎の形態、設計の意見がまちまちなので、順調ではなかった過程の中、昨年9月に着工してから、殺処分の状況の中でも、3月に工事を終えた。殺処分で鶏がいなくなった後、実顕地メンバーも力を加え、芝生張り、木植え、清掃などで団地の造成を仕上げた。

家を建てた建設会社の代表は、「家は背景である」と言っていた。いよいよ始まった新しい家での生活、今までの実顕地住居形態と変わった環境がどのような実顕地生活につながるか期待している。参考にした一棟は、ゲスト用にとって置いていて、コロナの状況が安定したら、交流に来た人のために使えるように空けておきました。

韓国実顕地 劉 宰昊(ユ・ジェホ)