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オーストラリア、サイクロン通過、その後③


オーストラリア史上最大のサイクロン“YASI”上陸
オーストラリア実顕地に新たな風を吹き込む

2月2日から3日に上陸したサイクロン”YASI”は、オーストラリア史上最大カテゴリー5(本当は6だったとか)。米もあり、冷蔵庫、冷凍庫のものを食べなくっちゃで、プロパンガス1個でキャンプ生活のような暮らしです。お店もあまり食料品が無い様で、近頃はここにあるチキン&エッグの日が多いけど、何かしら面白くなってきました。

こっちの人(オージー)はおおらかで、いつ電気がくるか知らね~と言う感じで特にどこかへ言っていく訳でもなく、ただのんびりと待っている感じです。ここは(オーストラリアG)発電機で一日何回か電気を使っています。(ハッピーエッグを冷やす冷蔵庫があるので。)

静子さん

サイクロンが近づいて来ている時の、静子さん。 この時点で凄い暴風雨で、現実思考の静子さんはこの先の事を考え、服がぬれてしまっても洗えないだろうと、極力洗濯物を出さないような格好になりました。 それから、この時はもう既に傘なんてさしても壊されるだけなので、頭には米袋をかぶって、部屋まで帰ってきました。 今から死を覚悟しなければならない程のサイクロンが来る前なのですが、なんだか楽しそう。          (オーストラリア 久保田奈緒枝)

そういえば日曜日、(2月6日)に車で40分くらいの所(タリーと言う町)で避難している人たちの所にハッピーエッグを持って行き、流暢な英語でプレゼントに行ってきました。全員ハッピーエッグTシャツを着て、こちらも被災者だけど、楽しかった。

毎日やる事柄、その他盛りだくさんあるけれど、なんとかやっていました。雨が降ったら、今だとばかりに食器の荒いものを外に出して、自然の予洗い。あるのが当たり前になっていた生活から一変して、洗濯物もなるべく出さないようにとか、(洗ってもすぐ乾くように海水パンツ生活をしている人も!)あるものを何でも食べるとか、今は時々飲んでいるコーヒーもそのうちなくなるかもねハハハ。。。1枚の板チョコを12人で分けて食べる1かけのおいしいこと!本当に豊かな気分です。

P.S 2月2日22:00~2月3日2:00amすぎまでのサイクロン通過時間は、この世の出来事とは思えない程、怖かった。建物ごと飛ばされるかと思った。この時ばかりは「神様、仏様、お願いですから早く通り過ぎて下さい」とお祈りしました(笑)

テレビもなし、電気もなし、電話もなし、形あるものが無い事で、形無きあるものが見えてくる。夕食時、ろうそくの灯りのもとで、みんなで身のあるここと、ないこと、語り合う事の大きさを実感しました。

サイクロン体験してみての整理研もしました。その後、女子部(綺麗どころ4人で)毎日寄ろうと言う事になり、思っている事は出して放して行く、というのをやっています。

注)
太平洋で発生したものを 台風
大西洋で発生したものを ハリケーン
インド洋で発生したものをサイクロンといいます。

それぞれ名前を付け、今回のサイクロンには”YASI”という名前が付けられました.

〇サイクロンの大きさ: 最大風速80m/sec
〇目の大きさ: 直径70km
〇暴風域: 直径1000kmとか。

(オーストラリ実顕地へ交流中の 鈴木恒太・静子(春日山)より)