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ヤマギシの村づくり (10)


生産物

ヤマギシの村づくり(10)

  • 自然界から齎される豊年満作を今年も祝う
  • お米、卵や肉、新鮮野菜、果物等々全て私を豊かにする
  • 自然から贈られ、贈り物として贈り合う実顕地一つの実態
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    春日山酪農部では、今年6月にトウモロコシの遅い苗植えをして、8月には豊里ファームへの出荷や楽園村でのトウモロコシ収穫をすることができました。

    蔬菜部や自家用野菜の人、トウモロコシを作ったことのある人などがいつも気をおいてくれ、折にふれ声をかけてくれました。それを、酪農部の人たちに繋げて共に管理作業をすることでトウモロコシが実ったと思っていました。

    水やりが必要な時に雨が降ってくれると、「ありがたい雨」と思ったり、「こんなに大切に育ててきた作物が、日照りや台風でだめになってしまうこともある農家の人たちはどんな気持ちで農業をやっているのだろう・・・」と思いを馳せたりすることもありました。

    そして秋。

    田んぼの稲は黄金色に稲穂を垂れ、お米と稲藁を贈ってくれます。美味しい梨や葡萄と次々に秋の稔りが食卓を潤し、自然界から齎された贈り物を満喫謳歌しています。

    そうしてみると、人の心が寄ることによって実ったかのように思っていたトウモロコシも、大自然からの大きな愛によって齎されたものだったのだと気づかされます。

    人間の力の限界を忘れがちになったり錯覚したりして、当たり前のようになって暮らしている豊かさの源について、思いを馳せたいと思います。

    そうした大自然からの大きな愛によって贈られた食材を、贈り物として贈り合う実顕地一つの実態。そうなっている心の実態についても研鑽していきたいです。

    【春日山実顕地 研鑽部 柳 順】

    2013年春日山研鑽テーマ