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ヤマギシの村づくり2―(6)


ヤマギシの村づくり2―(6)

◯心一つで寄って共に考え共に行う活気・熱気溢れる村づくり
◯日々新たな村づくりの適材適所、適任への節目となる自動解任
◯そうした村で受け入れる夏の子ども楽園村運動始まる

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6月、自動解任月です。
ヤマギシズム生活実顕地では、一体生活をしていくのに都合がよいように、半年に一度の自動解任が制度として採り入れられています。
半年に一度必ずやってくる自動解任ですが、どんな意味があるのでしょうか。
次のような意味があると聞いています。

  1. 古今既成の人間社会集団につきものの支配欲・征服欲・各種権力等の発生の余地を残さない仕組みとしての自動解任。
  2. 居住地、職業や結婚その他、生活面全般にわたっての機会均等の土壌づくりとしての自動解任。
  3. 世間での、自分の持ち場にいつまでもしがみつき、責任感などで押しつぶをされている様子を眺めるにつけ、やるべきことを、「ねばならない」から「やりたいからやる、やらしてもらう」心境態度への切りかわりで、放して専念を確認する。
  4. 他の動植物に見られるように自動解任を節に、脱皮と生長をはかるために、経営方針や毎日の事柄も、その期の解任で、さよならするものと新任するものとの分類整理してみる機会とする。
  5. そして改めて、職場や仕事を放して、また、つく前に、「任、役割につく」を自覚したい。

5月31日春日山交流会で矢内優子さんの話を聞きました。
優子さんは長年、「職場も家も学園」という生活をしてきていましたが、4月1日から蔬菜部に変わりました。
そして2か月。今までと同じお風呂に入り愛和館で食事をしているのですが、風景が全く違って見えてとても新鮮なようです。
今までは、「学園のお母さんとして見たり聞いたりしていたんだな。今は矢内優子が見て、聞いて、感じて、喋っている。」と、言っていました。
職場や家が変わることでそんなにも新しい自分に出会えるなんて、「放してこそ豊か」という感じがしました。

先日ある研鑽会で、「自動解任の時に、調正世話係や仲よし班世話係を選出する時、どこの実顕地でも、今の世話係に「来期は変わってもよいか」などとは聞かずに次の世話係を決めているのに、職場配置ではそんなわけにはいかず、まだまだだなぁ。」という話が出ていました。
それを聞いて、自動解任で今の世話係はすでに解任されているのと同じ様に、職場配置などでも、自分も周りも「すでに職場は解任されているということが実顕地ではあたりまえ」というように、自動解任時に意識してやっていきたいと思いました。

【春日山実顕地 研鑽部 柳 順】

2014年春日山研鑽テーマ

2013年春日山研鑽テーマ