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ヤマギシの村づくり2-(10)


    ヤマギシの村づくり2-(10)

    その場を空ければ、そこを埋める次の手が

    「無理」と思うところを、「やる」という雨天決行型

    実顕地づくりは、経営的センスに通じる

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 稔の秋です。
 大潟実顕地の稲刈りは順調に進んでいるようですね。
 春日山では、参画して以来、ほとんどどこにも交流に行ったことのない養牛部の清水さんを、大潟の稲刈り交流に送り出しています。
 むらネットにも載っていますが、養牛部では、清水さんを送り出そうとしていた矢先に、餌の仕事をしている社員さんが骨折してしまいました。
 藁収穫も始まるし、送り出すのはとても無理と、一旦はなりました。
 ところが、あたかも、天気が良くなるのを待って、ばっちり条件が整ってから運動会を決行するというのではなく、雨でぬかるんでいる中で、どうやったら運動会が実行できるかなぁとみんなで考えて雨天決行するかのように、いろいろと気持ちや知恵を出し合って清水さんを大潟に送り出したようです。
 彰久さんは、「無理」と思ったところを、「やる」って肚決めしたそうです。
 例えば、置きっぱなしのドラム缶を取り除いたあと、すぐにそこに雑草が生えてくるように、空いたところにはそこを埋める次の手が出てくるというのが、自然界の理に適った方向のような気がしますし、実際に最近の実顕地交流では、そのような現象が顕著のように思います。
 春日山養牛部のように、「絶対に送り出せないと思っている人を送り出すこと」によって新しい芽がでてくるという確信が、経営的センスでもあり、実顕地づくりといえるのではないでしょうか。 
9月29日の中部実顕地づくり研鑽会で、一志実顕地の人から「その日暮らしの生き方」というのがでていたそうです。段取りをきっちりするのでなく、今に合わせて伸縮自在でやっていくということでしょうか。東京に日暮里という駅がありますが、誰かが日暮里を「その日暮らしの里」と言っていました。実顕地づくりの経営的センスは、日暮里にあるのでしょうか。 

【春日山実顕地 研鑽部 柳 順】

2014年春日山研鑽テーマ

2013年春日山研鑽テーマ