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ヤマギシの村づくり2-(12)


    ヤマギシの村づくり2-(11)

    この一年で為した実顕地一つからの出発

    連鎖・循環的に拡がった心の手、実感

    各地の実顕地も愛和館の暮らしも自分のことになってきた

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 「実顕地一つからの出発」で始まったこの一年。
 1月3日~5日の実顕地づくり(産業・流通編)研鑽会が、全国から集まった160名で開催されてから、もう1年が経とうとしています。
 本当に「いろんな人がいろんな所へ動いたなぁ・・」というのが実感です。そして新しい動きも活発です。
 靏さんを送り出して、美里実顕地管内の供給所に何か新しい動きが始まっているという話が聞こえてきます。
 雄物川実顕地のリンゴや豊里実顕地の餃子やミカンなどを通して、実顕地生産物の流通や活かし方などの新しい動きが出始めているようです。
 今回の養鶏法研鑽会でも、雄物川・那須・豊里と動いて、そこで暮らし、その実顕地の人と共にやることで、「実顕地一つからの出発」を実感したようです。養鶏法研鑽会を韓国でという話も出ていました。
 先日行った六川のデコポンの袋かけも、私の初めの動機は「畑から海が見たい」「モノラックに乗りたい」「バクダンおにぎりが食べたい」などでしたが、実際にみかん畑に入って作業をしたことによって、今では「私たちの後、3つの班が行ったけれど、どのくらい進んだかな?残っているところを、また次の班で終わらせられたらよいな。」と、思うようになりました。六川のみかん畑は、春日山のみかん畑でもあるような感覚です。
 韓国に、春日山からたくさんの人を送り出して、今は何人かの実習生を受け入れているのですが、韓国がとても近く感じられるようになっています。「ソニちゃんを送り出してくれている間のヒョンジュさんは大変だっただろうな。よく送り出してくれたな。ありがとう。」と思ったりする具体的な近さです。
 10月下旬に豊里で、食生活部の人たちが留守の間にやりたいということのなかで、「日頃、愛和館では食べられないような料理が食べたい。」という話が出てきたようで、その中でも、キノコの味噌汁というのが印象的でした。「そういえば、何年もキノコの味噌汁を飲んでいないなぁ。私もエノキ茸やナメコの味噌汁がのみたいなぁ。」と。
 「キノコの味噌汁は、愛和館では出ないもの。」と、知らず知らずのうちに思い込んでいました。食生活部以外の人で食事のことを考えると、いろいろな発想が出てくることが分かりました。
 春日山でも、窓口を何年もやっている人が韓国実顕地交流に行っている間、窓口に未経験者が何人も入ったことによって、新しい発見がいくつもあったようです。立場が変わることによって、全てが自分のことと思えてくるようです。
 自動解任期の12月、なお一層この動きを進めていきたいものです。

【春日山実顕地 研鑽部 柳 順】

2014年春日山研鑽テーマ

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