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ヤマギシの村づくり3-(5)


    ヤマギシの村づくり3-(5)

    初の都市常設ファーム新生実顕地へ

    楽しい人のいるところに人は集まる

    今こそ専業ではない実顕地一つの分業で

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5月2日、いよいよ堺ファームがオープンです!!
オープンに向け改装が進む堺ファームに、六川の人たちが駆け付け、共に準備を進めている情景が瞬時に伝わってきました。
4月の実顕地づくり研流通編に参加した人から、この1年かけ、今までの供給から考えるのではなく、全く新しいところから考えてみると、明るく嬉しさが湧いてくる様子を聞かせて貰いました。それは、単に流通形態が宅配型の供給から、常設店舗のファームに移るということとは全く違う、ファームを立ち上げる中に、実顕地たらんとするものがあるからこそ、と観えてきます。
大都市である堺に、新生実顕地誕生です。

4月度春日山交流会の、「ヤマギシファーム」のコーナーでは、3月から始まった多摩の市、4月にスタートした一志の市、4年続いてきた奈良の会員さん宅での青空市に足を運んでみてや、堺ファームへの意気込みを聞かせて貰いました。
「届けに行くつもりが、自分がたくさん受けてきた」と家公子さん。「市をやってる人も、買いに来る人もみんなが楽しい」「いつの時代にも変わらない、人の中にあるものを感じる」「ファームから生まれるもの、先に拡がるものが観えてくる」と泰子さん。「集まってくる場が出来ていく」「春日にいたら分からないものを感じにいきましょう!」と宮崎さん。

先月、大潟交流で育苗ハウスのビニール張りに行ってきた青年達が「春日に来て一番楽しかった」「特講の次に楽しかった」という感想を資料研の中で出していました。何がそんなに楽しかったのか、とたずねてみると、春日でやっている仕事と大きく変わりはないけれど、一緒にやっている人達のかけ合いの中でビニールを張っていくのが楽しかったそうです。「仕事ってこんなに楽しいんだ、誰とやるかでこんなにも楽しくなるんだ」という言葉を聞きながら、田植えに、稲刈りにと若い人達が、大潟へ寄っていきたくなるものが垣間みえた気がしました。
ファームや交流に限らず、日々の暮らしの中にも同じことが言えるのではと思えてきます。今、春日山は20代の実習生や諸国からの人達をはじめ活気に溢れています。日頃はあたり前になっている、何かしら寄っていきたくなる元を再確認できそうです。

先日、連絡研の中で、村のお風呂の設備についての提案が出されました。年配の人が増えてきて足元が危ないので、手すりを増設したり、蛇口の高さを考えていきたいので意見を聞かせて欲しいというものでした。衣生活部から、老蘇部から、住生活部からと、数日間話題になっています。
各部門からみての意見・提案に、ひとりひとりの価値観や感じ方も大きく影響してくる暮らしのことをどのように研鑽していけるのか、どこに焦点を置くのか、難しさを感じる一方で、一体生活をしていこうとして実顕地を創っていく私達にとって永遠に続いていくテーマでもあるなと感じています。
ふと、「ヤマギシの村づくり」の当初のテーマ「火の見櫓に登って、村中を見渡してみる」「全体的総合的将来的にものごとを観る」が浮かんできました。

この一ヶ月、動き合いながら寄り合いながら、改めて「実顕地とは何か」や、「専業ではない実顕地一つの分業」とはどんなことかに光を当てながら、共に探り進んでいきたいです。

春日山実顕地研鑽部

2015年春日山研鑽テーマ

2014年春日山研鑽テーマ

2013年春日山研鑽テーマ